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水曜日, 12月 09, 2009

アーキテクチャの情報を伝えるための10のヒント


1.聞き手を知る
2.方法を慎重に選択する
3.コンテキストを明確にする
4.情報の解像度を高める
5.普遍的な枠組みを使用してデータを示す
6.小さな並列を使用する
7.内容が何より重要であることを理解する
8.業界で標準になっている表記技法を利用する
9.関連のある事実と図を組み込む
10.各論、総論、各論のパターンに従う

詳細は次から
http://japan.internet.com/developer/20091208/26.html

水曜日, 9月 09, 2009

やる気を盛り上げる、いろいろな記事



のめりこみ・没頭の科学。フロー理論について。ゲームはフロー状態を発生させる効果的な装置。同じように仕組みを作って仕事に適用すれば生産性はあがりそうです。



脳科学からみるやる気の管理方法。まずウォーキングや雑用などで準備運動からはじめて徐々にやる気を上げていく科学的な方法について解説。



脳の本で有名な池谷裕二氏の記事。脳の仕組みについて理解した上で、脳のやる気をいかに上げていくかという話。



五感に刺激を与えることでモチベーション向上。目的意識も持つ

金曜日, 1月 30, 2009

本当に忙しいときでも GTD の効果を引き出す7つのポイント

1. 常に「収集」し続ける

多忙な状態にあっても、周囲は待ってはくれません。不意に電話がかかってきたり、急に書類の提出をもとめられたりと、次から次へと「何か」はやってきています。

こうした全てを頭で記憶していてもいいのですが、そのうちに頭が爆発しないようにしておくためには、やはり常にそれを収集し続けなくてはいけません。多忙なときはいま抱えている仕事で頭がいっぱいになっていると思いますが、その大事な仕事を一刻も早く仕上げるためにも、「それ以外」のものを書き留め、集中力がぶれないようにしておきましょう。

これはふだんのメモ用紙、手帳でもいいですが、本当に困っているときは A4 の白紙に次から次へと入ってくる情報を書き留めるということをしています。

2. 心配事を全部書き出す

多忙なときというのは、たいていいろんな人に何かを待ってもらっていますので、自分でも責任を感じて心が痛くなっています。

でもこの心の痛みが今やっていることに対する手を止めてしまうようでは、両方が共倒れになってしまいます。

こうしたときは心配事を全部別の紙に書き留めて、「これが終わったら必ず対応するリスト」として、とりあえず頭のなかからは退場しておいてもらうのが有効です。

心配事を書き留めたからといって心配事がなくなるわけではないですが、「全ての懸案事項がここに書いてある」という感覚は心を少し軽くしてくれます。

GTD の言葉でいうと、「リストが自分の代わりに心配してくれている」という状態を作るわけです。

3. 「今何をしているのか」を常に書く

私はもう Doing リストなしには毎日の本業が進まなくなってしまいました。複雑な計算や、プログラミングの手順と雑用を平行させるためには、「いま、これをやっている」ということをちゃんと目の前に書いた上で始め、終わったらチェックをするという作業を欠かさずやっています。

これは GTD でいうと「ネクスト・アクション」に集中しているという状態ともいえます。複雑な ToDo リストが作れるのならそれでもいいのですが、それさえも難しいときは「What is the next action?」と自分に聞き続け、それをとにもかくにも片付けてゆくことが少しずつコントロールを取り戻すきっかけになります。

4. すべてのアクションの時間を測る

これは GTD の習慣には含まれていませんが、ネクスト・アクションを維持するのに大事な点です。

Doing リストに書き込んだ項目が 15 分以内に終わっていないのなら、それは思った以上にいま直面している作業が難しかったり、前提条件がクリアされていないか、あるいは仕事から漂流し始めているせいであることが多くあります。

そこで常に 15分タイマーで時間を細かく刻みながら作業を進めて、過剰な時間がかかっている作業はやりすぎていないか、難しく考えすぎていないか、ダイエットできる点はないかを「経過時間」という物差しで測りながら進めます。

5. プロジェクト・コンテキストの分類はあとで

GTD というと、「シングル・アクション」のタスクなのか、プロジェクトなのか、コンテキストはどうする? といった分類が求められますが、忙しいときにこれをやっていてはどうにもなりません。

まずはすべてを Inbox に入れて、そこから「次のアクション」を探したり、まとめて取りかかることのできるタスクを探したりします。分類や美しい構造を作ることは後回しです。

ただ、入ってくる情報に「やるべき時間」と「するべき場所」のタグを付けるだけでも最低限の手間で GTD らしいメリットを享受することができます。

大事なのは「頭が空になって物事が進んでいること」であって、GTD のシステムの美しさを維持することではない。この点を意識しましょう。

6. 半日ごとにミニ・レビューでバランスを取り戻す

デスマーチ中には、たった半日でもいろんな雑用や雑念がたまってしまうのが普通です。でもそれを放っておくと焦り、恐怖、自己批判がやりきれないくらいにたまってきます。

たしかマルティン・ルターだったと記憶していますが、彼は「私はこのほどあまりに忙しいので、朝にさらに時間をかけて祈りを捧げないといけなくなっています」と手紙に書いています。祈ること、つまりは心中告白することで仕事に向かうためのエネルギーを得ていたのです。

だいたい半日ごとに「やるべきこと」「心配なこと」を白紙の紙に書き付けるために 15 分をとるだけで、その半日の効率がまったくかわるので不思議です。

ペース作りのためにも、このミニ・レビューはおすすめです。

7. トリアージを実行する

David Allen も言っていますが、GTD ができているというのは「全てが片付いている」とということとは違います。大事なことなのでもう一度書きましょう。”Getting things done is not about Getting Everything Done”.

仕事というものは状況が悪ければ犠牲にしなければ部分が生じることもあり得ます。しかしそれ自体は GTD を失敗したことではない、ということを覚えておいてください。

その上で、どうしても時間に対して入りきらない仕事を断ったり、縮小したり、再度関係者と協議するといった「仕事のトリアージ」を行えるだけの決断力を備えておきましょう。

この「自分」と「仕事」との間の境界線を再設定できる能力は頭を空のままにしておけるかというキャパシティに大きく関わってきます。
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GTD は「ストレスフリー」仕事術と呼ばれますが、それは何も「ストレスなしに仕事を無限に片付けられる」という意味ではありません。

「いま」「ここで」何をやるべきかを判断するためのすっきりとした頭を維持できていて、荒れ狂う現実は Inbox と ToDo リストに納められており、いったんそれを開きさえすればストレスなくタスクに向き合える、ということなのだといえるでしょう。

木曜日, 1月 08, 2009

「たかが色、されど色」 ヒトとWebと色の関係

ヒトは色に影響されるのか?

 読者の皆さんは、色がどれほどヒトに影響を与えると思うだろうか?

 極端な話を挙げれば『スポーツでは赤い色のユニフォームを着た方が強く見え判定に有利』であるとか『食欲を減退させる青色のめがねをかけて行うダイエット』など、色がヒトに与えるその手の話は枚挙にいとまがない。それほど「色」は、人に多大な影響を与えるモノなのだ。皆さんの周囲に当たり前なモノとして存在する色とは、好むとも好まざるとも、確実に皆さんの体や精神に影響を与えているのである。もっとも影響が分かりやすい例を次に提示させていただこう

私たちは体で色を感じている

 さて、皆さんは『トーナス変化』という言葉をご存じだろうか?

 これは1910年にシュタインが実証したもので、筋肉に光線を当てると筋肉が緊張・弛緩するといったものだ。面白い事に、筋肉の緊張度合いは光線の色によって変化するのだ。色に影響されていない状況下での筋肉の状態を23と数値化した場合、青の光線を当てると24に変化し、緑は28と変化する。そして赤い光線を当てた場合には42と通常の2倍に至ろうかというほどの身体的影響を引き起こすのである。

 しかし、この光線の色に対する効果は視覚からの影響を受けない。つまり感情や経験に左右されず、直接的に我々に影響を与えるのである。多くの人が、色というものは目で見て感じているだけのように思っていたかもしれないが、実は視覚だけではなく、我々は体でも色を感じているのだ。

 この筋肉弛緩度はライト・トーナス値によって表される。日本人にとって非常に興味深いデータとして、ベージュのライト・トーナス値は23と緊張に対して影響力が極めて薄い色であるが、「和室は落ち着く」という話をよく耳にするのもうなずけるデータではないだろうか。

なぜ、引越し業者が使用するダンボールは白が多いのか?

 もちろん、色がヒトに与える影響はトーナス変化のような直接的影響ばかりではなく、我々の持つイメージを介して変化をもたらすこともある。色による重さの実験をご紹介しよう。

  1. 100グラムの同型の箱を8個用意する
  2. それぞれの箱に個別の色をつけた(白・黒・紫・黄色・黄緑・赤・灰色・水色)
  3. 白箱を持った後、白箱に比べてどちらが「重いか軽いか」を提示してもらう。
結果

 白<黄色<黄緑<水色<灰色<赤<紫<黒

 白が一番軽く感じ、黒が一番重たいという結果になった。水色や灰色の明度がどの程度だったかにもよるのだが、概ね明度が下がるにつれ、重いといった印象を与えている。黄色い箱は白い箱に比べて1.13倍重く感じ、最も重く感じた黒は1.87倍重く感じたという。余談ではあるが、色彩学の権威であるFaber Birren(フェイバー・ビレン) は、工場作業で使用する箱を黒から白に変更する事によって作業効率が上がったとも宣言している。

 現在、我々の生活でもこの応用を見かける機会はある。引っ越しや配送業者が使用する白い箱を、皆さんもよく目にするのではないだろうか。作業効率が上がるばかりでなく、疲労感も軽減されたという報告もある。

 このように、色はその色の持つイメージにおいても我々に多大な影響を与えているのである。

どの色を使えば“注目”を集められるのか

 「誘目性」という言葉をご存知であろうか? 誘目性とは複数の色がある中で、どれほど目を引くか(注目されるか)といった効果の高さを表す。背景によって誘目性の高い色は異なるのだが、

  1. 彩度が低い色<彩度が高い色
  2. 無彩色<有彩色
  3. 寒色系の色<暖色系の色

 以上が誘目性を高める秘訣である。簡単にまとめるならば無彩色(白・灰色)等の背景に「オレンジ・赤・黄色」などの色を配置すると誘目性は極めて高くなる訳である。

 誘目性効果が高い色は上記図の通りである。これは我々の実生活においても勿論応用されている。何故、危険や注意を呼びかける交通標識が赤色やオレンジ色なのか、小学生の傘や帽子が黄色なのかは、この誘目性に起因しているところが大きい。

 この誘目性の高さを活用し、広告素材(バナー広告)など考えてはいかがであろうか? 広告主であれば、出稿するメディアの配色(背景や多く使われている色)を逆手に取った色で広告素材を作るであるとか、逆に広告を受ける側の媒体社であれば、広告の誘目性を高める為のサイト内の配色を心掛けたり、それが難しいのであれば、広告主にサイトに適した広告素材を逆提案してもよいのではないだろうか。

工夫次第で、目立たせることも可能

 誘目性を高めたとしても、認識し難いモノを世に出しても意味がない。例えば白で構成されたサイトにオレンジ色で構成されたバナー広告を出稿したとする。とても目立っており、ユーザーの目を引くことだろう。では、それで良いのかといえば、それだけでは不完全である。つまり、バナーで見込み客をサイトに誘導するとしても、そのバナーの中身をどうするのかという問題がある。今回の題材は色であるので色を中心で考えてみよう。

 極端な例えかもしれないが、服をバナー広告で紹介するとしよう。黒い背景のバナーで広告を出稿し、そこにダークグレイの服を掲載する。下記図を見ていただければ一目瞭然であるが、当たり前の事ながら、注目させるべきはずの商品が見えづらい。この見えづらさは、背景の色と商品の色によって影響され、これを視認性とよぶ。また、背景部分と商品部分の色の明度差が小さい時に見えづらくなることを『リープマン効果』とよぶ。

図A

 時と場合にもよるだろうが、目立たせたい商品は膨張して見える色を使うと良い。身近な例として、白い服を着ると膨張し、太って見えてしまうことが挙げられる。同じサイズであっても、幾らか大きく見える効果を利用するということも、工夫によって効果に結び付けようとする施策の1つであろう。

 また、リープマン効果を逆手にとる工夫もある。『セパレーション効果』というものだ。図Aの「黒背景とダークグレイの商品」の境に明度差のある一色を入れる。そうする事によって商品の色がはっきりと分かり、また時として商品の良さを一層引き出すことさえあるのだ。下記イラストは全く同じ形で同じ色を配置した同一のモノなのだが、セパレーション効果を利用する事により、色や形、立体感など別の印象を受けるのではないだろうか?尚、下記2つの服の色は16進数のRGB値で#333333で全く同じ色である。


たかが色、されど色

 ECなどは、商品写真の良し悪しのみでも売り上げが数倍変わる。これは私が直接担当させていただいた、多くのクライアント様でも数多く見受けられる事例である。

 このように、色についても「我々は優秀なデザイナーがいるから」と任せきりではなく、戦略・戦術の意図を説明した上で、一丸となって取り組むべきであろう。

 例えば、ECサイトで色の彩度を少し変えただけで、対象となる年齢層のアクション効果が上がった例や、金融系のサイトでそのサイト内の配色をオレンジ色から水色に変えただけでコンバージョンが5倍も上がった例など身をもって体験している。たかが色と侮ることなく、根拠をもってその色を決定していただければ幸いである。

問題です。どのボタンを選びますか?

 下記サンプルWebサイトの写真の横に「注目商品はコチラ」のボタンがあるが、この「注目商品はコチラ」ボタンを際立たせたい。誘目性を念頭において灰色の部分に何色を配置すべきか考えていただきたい。繰り返しになるが、誘目性とは複数の色がある中で、どれほど目を引くか(注目されるか)といった効果の高さを表す。背景によって誘目性の高い色は異なる。

 下記より「注目商品はコチラ」ボタンに配置する適切な色を選択してください

灰色(このまま)
灰色(このまま)
ゴールド
ゴールド
オレンジ
オレンジ
エメラルドグリーン
エメラルドグリーン

 今回の問題は割と簡単なのではないだろうか? 回答、解説は次回連載にて。お楽しみに!

http://markezine.jp/article/detail/6155 より



心理学を融合することで最適なWebマーケティングを導きだす

心理と行動作られた「何気なさ」

 私たちの「心理」は、実に多くのモノに影響をうけている。そしてその心理(感情から思考)に従って我々は行動を選択し、決定している。

 「私は周りには流されない」とか「自分の選択は自分の意志で行う」という方も数多くおられるだろう。それは大変に素晴らしいことだと思う。しかし、我々は自分の考えで何気なく行動しているようでも、実は社会生活における行動の多くはモノに左右されているのだ。

「何気ないルート」は計算され、作られている
「何気ないルート」は計算され、作られている

 例えば、スーパーや百貨店などを訪れた際、我々は何気なく商品を見て歩くことがある。確かに店員や第三者に促されてではなく、自分の何気ない意志で商品を見ながら店内を巡回している。しかし実際の所はどうであろうか? 何気なく、特別に意識することなく巡回しているそのルートは、実際は店舗側が周到に計算した設計に沿って歩を進めているのである。

 それは我々が意識的に分かるような形ではなく、実に巧妙に計算されている。例えば棚と棚の間隔が少しだけ広く作られているケースや、進ませたい方向に視野を広く開ける…などの工夫を積み重ねている。つまり、人間の心理を巧みに突いたマーケティング戦略によって、いわゆる「何気なく」は形成されているのだ。そして、店舗にある商品にもマーケティング戦略が組み込まれているのは言うまでもない。心理学を応用したマーケティング手法は数多くあるが、有名な理論の1つとしてザイオンスの法則と呼ばれるものがある。

「ザイオンスの法則」と「クチコミ」

 ザイオンスの法則を簡単に説明するならば「ある対象の認知度が上がれば、その対象の好感度は上がる」といった効果のことを指す。一般的に、人は情報に3回接する事によって、その対象を認知し、7回接する事によって、商品を手に取り、購買に結び付くといわれている。これがセブンヒッツ理論である。勿論、なんでもかんでもただ露出すれば良いというものではない。時と場所を考えなければ、逆効果にもなりえる事を追記しておこう。

接触回数と好感度の相関関係
接触回数と好感度の相関関係

 我々は、意識的にせよ、無意識的にせよ、物・人・空間・色・形・情報…その他多くのモノに影響を受け、その行動を決定している。例えば、元来本質的なPRであり、流行の「クチコミ」マーケティングなどは、まさに自分以外の他者によって影響を与えられた最たるモノであろう。現在、多くの調査会社のデータによると、商品の購買において何を参考にしたかとの設問に対し、6割から7割の購買者が「クチコミ」と回答しているのである。

 購買のモチベートの1つにクチコミという存在がある。なんとWeb向きな流れであろうか。リアルの空間では、クチコミというのは、測れない事もないが測りづらい。しかしWebの世界では、計測が可能である。ご存知の読者も多いだろうが、アメリカでは数年前から、このクチコミ・UGCを重視する潮流(またはムーヴメント?)が起こっている。いわゆる「エンゲージメント」の提唱である。エンゲージメントとは従来のリーチ×フリクエンシー=GRP重視の広告ではなく、「いかに情報を受け取ったユーザーを巻き込むのか」というユーザーとの「絆」を重視する広告指標である。

 現在の所、エンゲージメントは広告指標として、まだまだとても完成したといえるものではないが、今後はGRPと共に二本柱で広告の価値を計っていく事になるだろう。なぜなら、どちらも本質を内包する指標だからである。このクチコミにおける有用性を心理学的ワードで表すならば、「代理強化」が相応しい。

Web心理マーケティングの必要性

 我々の生活は、実に多くの心理学・社会学から応用された理論と共存して営まれており、それを日常で意識的に使うか否かはともかく、Webマーケティングにおいては、是非とも積極的に応用して頂きたい。本連載ではWeb広告やWebサイト構築などのWebマーケティング戦略に心理学やその実験を応用した、Web心理マーケティングを提言していきたい。

心理学・社会学を応用した「Web心理マーケティング」概念図
心理学・社会学を応用した「Web心理マーケティング」概念図

 さらに人は、その時の心理状況によって、行動を変化する。その時どのようなモチベーションであるのか、どのように誘導すべきかを踏まえ、モチベーションの最適化、つまりモチベーション・オプティマイゼーションの必要性を提起する。

体験実験1 

 下記に不規則な文字列8ワードが並んでいる。これを30秒程度で、順番は関係なく、できるだけ多くの単語を覚えていただきたい。

※実験問題

 メヌイ・キケガ・トドゾ・アムソ・セヌミ・ボエグ・ラロイ・ジンゴ

 結果はいかがだっただろうか? 全て覚えられた方は、群を抜いて頭脳明晰な方なのではないだろう。

 さて、こういった問題を数人に受けてもらうと、最初と最後に提示した単語は概ね平均正答率が高いものの、ワード群の中間で提示された単語の平均正答率は低いという結果になる。是非とも、職場の同僚や友人達にもこの問題を出して回答してもらいたい。

 このように、複数の情報の中から、態度や判断を下す時、最初に提示された情報の再生率が高い、または特に強い影響を与える現象を「初頭効果」と呼び、最後に提示された情報のそれを「新近効果」(新近性効果)という。

 尚、回答の2番目の正答率が高い可能性がある。それは何度も反復して覚えようとしているが為である。

 この「初頭効果」と「新近効果」は、理屈抜きにしてもWebマーケティングに携わる皆さんには是非とも再認識して頂きたい。

応用問題1 Web心理マーケティング

 では、貴方がECサイトの運営に携わる立場であったとしよう。条件は以下の通りとする。

  • 新商品をユーザーに告知し、販売したい
  • 商品A・商品B・商品C・商品D・商品E・商品Fの告知を行う
  • 売りたい順番はAが最も高くFに向かうにつれて優先順位が下がる
  • 告知方法はメールマガジン内で行う
  • ECサイトは6年運営しており、会員は8万人

 上記の条件の場合、メールマガジン内の上から順番に商品告知をするとした場合、商品A~Fまでをどのように並べるべきか?下記よりメールマガジン内での正しい告知順を選んで頂きたい。

  1. A・B・C・D・E・F
  2. A・C・D・E・F・B
  3. A・B・D・E・F・C
  4. D・C・B・E・F・A
  5. B・C・D・E・F・A

 さて、どの回答を選んだだろうか? 正解は「3」である。本条件下であれば「3」が一番適切な回答だといえるだろう。「初頭効果」や「新近効果」を考慮すれば「2」ないしは「5」が正解といった事になるだろうが、では、その内、「2」と「5」どちらがより正しい告知順と考えられるだろうか。思いつきではなく、根拠を持って「2」ないし「5」を選択して頂きたい。

「新近効果」とWebの罠

 より正しい選択は「2」である。根拠を考えよう。何故、優先順位が高いAを前に持ってくるのか。単純な話である。メールマガジンを受け取った全員が最後まで見てくれるわけではない。メルマガの冒頭から離脱が始まるのだ。離脱されてしまうと「新近効果」は、全く機能しなくなってしまう。故に、ユーザーが離脱する前に優先順位が高い商品を我々は提示する必要があるのだ。それでは次に、比較対象を「3」と「1」に移そう。

 さてこの場合、判断に悩むとは思うが、誰に向けてメールを配信しているのか? どういう人がアクションを起こしやすいのか? を考えてみて頂きたい。6年間運営されているECサイトであれば、そのサイトにはファンが育っていると考えて良いだろう。つまり、そのサイトのロイヤリティーが高いユーザーの存在である。

 確かに全体の総ユーザー数に比べて、そのようなロイヤリティーの高いユーザーは一部であるかも知れない。しかし離脱せずに最後まで読んでもらえる「コアなファン」は、サイトにとって大切な顧客であり、また長期にわたりアクションを起こしてもらえる貴重な存在である。そういったユーザーに向け、「新近効果」を考慮した仕組みを取り入れるべきである。その仕掛け作りこそがプロのマーケターの仕事であるといえるだろう。

 単純に、心理学の「初頭効果」と「新近効果」を取り入れただけでは、「3」の施策を行う事はできない。これは、Webマーケティングと心理学を応用して生まれる「Web心理マーケティング」だからである。

Web心理マーケティングを考慮した回答
Web心理マーケティングを考慮した回答

 何気ない1つの選択を行わせるのは、仕掛けを作る側の努力の結晶である。プロのマーケターであるならば、メール配信という仕事をただの日常作業と捉えるのではなく、「どこに」「なにを」「何故」配置すべきなのか、日々根拠をもって業務の最適化に取り組んでいくべきである。次回は人に与える色の効果について説明致したい。

http://markezine.jp/article/detail/5892 より