バランスよく五感に訴える工夫
人は、視覚(Visual)、聴覚(Auditory)、触覚(Kinesthetic)、嗅覚(Olfactory)、味覚(Gustatory)の5つの感覚で物事を認知し、想像し、表現しています。
ですから、人に何かを伝えるにはこの5つの感覚を使う表現が含まれるのが理想です。
この感覚を使った表現は、それぞれの英語での頭文字をとって、VAKOGモデルなどと言われたり、触覚、嗅覚、味覚の3つの感覚をすべて体感覚(Kinesthetic)におきかえて、VAKモデルと言われることもあります。
丁寧に作られた広告には、このVAKを刺激する要素がちりばめられており、それらにはより臨場感のある見せ方、実感をともなって受け取ってもらう工夫がされているのです。
例えばビールの宣伝。
今にもこぼれ落ちそうなしずくをグラスいっぱいにつけた映像(V)は、とてもよく冷えた(K)ビールだと分かります。
そして、プシュッ、シュワーッと泡の出る音、焼肉のジュウッっという音(A)、ゴクッと飲み干す音(A)、そしてビールを飲んだ後には「あーっ」という声(A)と共に、満足そうにしている表情(V)、「うまい!」の一言(K)、こんな具合です。
車であれば、美しいスタイリングの映像(V)、エンジン音(A)やバタンと閉まる重厚感あふれるドアの音(A)(K)、滑らかな質感あふれるシート(K)など、やはりVAKがたくみに取り入れられています。
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